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2009年5月27日 (水)

危うし俊輔! 日本4-0チリ

Kirin Unnecessary Cup 日本4-0チリ

 アジアでは味わえないような厳しいプレスを掛けると言われていたチリを相手に、我が日本代表チームは予想外の大勝を収めた。これをどう評価すればよいのか非常に悩みながら感想を書く。
 試合前には主力選手の一部が体調不良で戦列を離脱するという不安材料があったものの、いざ試合が始まってみれば誰が欠けていたのかわからないくらい、南米の古豪相手に堂々と渡り合う好試合を展開してみせた。
 噂どおりの厳しいプレスを見せたチリだったが、実はそれ以上に我が日本のプレスの厳しさにチリの方が戸惑っていたように見えた。
 それでもさすが南米育ちのテクニシャンたちは、日本の選手が一人や二人でプレスを掛けたくらいではボールを失わない。しかしそれでダメなら日本は3人目で奪うという驚異的なしつこさでチリのボールに襲いかかる。
 こうした日本の守備意識がチリの想定外だったのだろう。もしチリが今の日本を良く研究していたならば、素早いパス回しへと戦術変更したはずである。これが例えばブラジルやアルゼンチンなら驚異的な速さでボールを動かすことで日本のプレスに対応したであろうし、チリだってそのくらいのプレーはできるはずだ。
 とにかく4-0という実力差以上のこの結果は、チリの戦術的な誤算が大きな要因になったと考えるべきであろう。
 と書いたものの、まあ昔から見ているせいでどうしても南米のチームに対しては技術的に見劣りするという先入観が自分の中にあり、なかなかそれを払拭できないのであるが、今日の試合では日本の選手がチリの選手に劣るような印象がほとんどなかったのも事実。それでも一部フィジカル的にさすがと思わせる場面はあったが、一昔前のような技術的にどうしようもなく下手クソなプレーは非常に少なかった。
 さらに戦術的にもシンプルに早くボールを動かすという意識がチームに浸透し、またそれを実現できる確かな技術も持ち合わせている今の日本選手たちには、今やチリを格上と意識することもないのだろう。日本のレベルアップを再確認する内容であった。
 とはいえやはり、こんなに気持ちよく勝っていいのだろうかという違和感も残るが、まあこれは極めて個人的な感情なので無視することにしよう。
 さて、今日は中村俊輔が不在だったが、何を隠そうまったく違和感がなかった。むしろ彼がいなかった分、遠藤や中村憲剛が生き生きしたようにも見える。
 またオランダ2部で生長したという本田がしっかりボールキープできるところを披露し、またその個人技で攻撃をリードしたのは大いに評価したい。
 同じくドイツで成功を収めた長谷部もさらに存在感を増している。
 そもそもチームというのは様々な選手たちの個性が集まって複雑な化学反応を起こしながら全体としての性質を醸成させていくものであるが、それゆえある選手がいるかいないかで全体としての性格も大きく変化してしまうこともある。
 このチームに俊輔が入ったとき、当然入ることになるのだが、また違った化学変化が起きることも事実。その時、あえて言えば今日の本田の輝きが失せる可能性がある。
 同じレフティーとして働きがダブるこの二人。よりパサーとしての性格が強い俊輔と、ミドルシュートに自信を持つ本田を比べた時、この試合に限って言えば明らかに本田の方がチームにフィットしていたように思う。
 そういう点で今日のMVPは本田であろう。攻撃にいつもと違うダイナミズムを与えてくれた。そしてそれこそが俊輔に足りない部分なのである。
 あと一応書いておくが18歳の山田くんはまあまあ。代表に選ばれるくらいなんだからあのくらい出来て当然である。とにかくフィジカルを鍛えなければ世界に通用しない。
 岡崎君だって特に誉められるプレーをしたわけじゃない。あの当たり前のトラッピングをして、これだけ誉められる国は世界のどこ探しても日本だけである。普段どんだけ酷いトラップをしてるんだろうね。
 最後に今日のお粗末君を二人紹介しよう。
 ワントップの彼。最前線で皆の足を引っ張ってた。誰か他にいないか誰か。
 憲剛君も恥をさらしてしまったなあ。お前それで世界に通用するのか。
 やっぱり若手は海外で修行しなきゃダメですなあ。今野も阿部も今からでも遅くないから思い切って欧州へ行け。君たちがレベルアップしなけりゃ日本は強くならないのだよ。
 でもくれぐれも言っときますが、まずは身の丈にあった2部リーグから始めましょうね。

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