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2008年12月30日 (火)

2008年のサッカーを私的総括

 ちょうど一年前のこの時期は、YAMAMORIサッカー研究所の原稿を必死になって書いていたっけ。ドリブルのことや基本技術の練習方法を提案し、自分ではなかなか説得力があると思っていたのだが、なんかあんまり反響もなく少々がっかり。
 ま、あのアインシュタインが相対性理論の論文を発表したときも、最初は見向きもされなかったという。わかる人にはきっとわかる、いずれよき理解者が現われるであろうことを信じている。
 それよりも、まずは自分で実践せねばなるまいな。またどっかで指導者をしたいなあと思いつつ、突然生活が一変してサッカーどころではなくなってしまったのである。
 まずは喰わねばならぬ。仕事が先だ。
 さて、今年のサッカー界は欧州選手権でスペインがようやく優勝して大いに盛り上がった。
 あの美しいパスサッカーを見事に完遂しての優勝は実に意義あることだと思う。
 誰もがあんな美しいパスサッカーをしたいと思うが、ではどうしたらあんなサッカーができるのだろう。
 僕はこの大会を見てさらに自分の考えが正しいとの確信を深めたのだ。
 サッカーの技術とはシンプルなものだ。
 ボールを止めて、蹴って、運ぶ。
 要はそれらを如何に速く、正確にできるかということ。
 そのシンプルな技術を極限まで追求し、究めることが必要なのだ。
 戦術はその後の話である。
 また話が戻ってしまった。もとい。
 ワールドカップ最終予選が始まった今年、Jリーグでは次世代の若手が着実に育ちつつある。そんな彼らを見ていると、代表の顔ぶれにはもっと新鮮味があってもいいと思う。今さら玉田、田中、大久保では進歩がないではないか。
 思い切ってJで活躍している選手を抜擢すべきだ。そして何より必要なことは彼らを欧州へ連れて行きアウェイの厳しい環境でJリーグの技術が通用するかどうか試させるべきだ。
 正直この代表で予選を突破しても、前回の二の舞になることはみえみえだろう。
 もっともっと多くの若者が欧州へ行って活躍するようにならねば。そして欧州組だけでチームを組んで向こうで親善試合を重ねるしかあるまい。
 ガンバがメキシコのバチューカを破って3位。これまた偉業である。すばらしいパスサッカーをしてくれた。この感じだと日本代表よりもいいサッカーをしているな。これでストライカーが日本人なら言う事ないんだが。
 とはいえマンUに大敗した現実も忘れてはならない。
 やっぱりイングランドのプレミアリーグでは通用しまい。
 話変わって、今回は登場しなかったが、マンUのベルバトフはすばらしい。
 ファンタジスタというタイプではないが、特にシュートの技術は極めて高く、しかも洗練された美しさがある。
 彼にはエレガントという言葉がぴったりだ。
 また話変わって、Jから海外へ飛び出すのは大いに結構だが、自分の力量をわきまえずに出て行くのはいただけない。
 誘う方も誘うほうだ。お前たちいったいどこに目をつけてるんだとイチャモン付けたくなるような話がまた進んでいるらしい。
 欧州の移籍市場には魑魅魍魎がうようよいるという話を中田の本で読んだ。実力など二の次で移籍を決めてしまう。美味い話には乗らないことだよ。
 それでも行くって言うなら、せめて2部から始めなさいと誰か言ってやれよ。
 最後に、先日ついに古いサッカービデオを捨てた。いっぱい捨てた。ゴミ袋4つ分、100本以上捨てた。
 セリエAダイジェストなんかいっぱい録ってあってね。ちらっと見たら懐かしかった。ロベカルが若い。中井美穂も出てた。
 そろそろHDDレコーダー内に溜まっているドイツW杯も消さねばならんなあ。DVDにコピーするの面倒でなあ。でも早くしないと次のW杯が来ちゃう。
 さあ涙を飲んで捨てよう。ああもったいない勿体ない。
 では、よいお年を。

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2008年12月18日 (木)

クラブWCUP マンU対ガンバ大阪

 まさにこの試合を実現せんがためにTOYOTA CUPからクラブワールドカップにチェンジしたようなものだな。
 日本が一生懸命お金を貢いだ賜物である。
 で、試合はガンバが期待通りに一歩も臆することなくレベルの高い内容で互角に戦い抜いたと言えよう。
 ルーニーが入ったあとの3連発で結果は決まったものの、それは驚くことではない。
 それよりあのマンUから3点奪ったことは賞賛に値する。
 価値のある試合であった。
 とはいえ現状では、たとえば10回やれば2、3度は勝てるかもしれないといような楽観的な評価はきっぱり否定せざるを得ないこともまた明白である。
 マンUとガンバの違いを一言でいえば、シンプルなプレーをいかに速く正確にできるかということである。
 ガンバのレベルは国内、いやアジア最高レベルと言っていいが、それでもマンUの選手たちのプレーを見れば、上には上がいるということをつくづく思い知らされるのである。
 とにかく、パススピードとその処理の正確さにおいて、相手はもっと速いどころか“恐ろしく速い”のである。
 あのスピードあるパスを狭いスペースでピタリと正確に処理する基本技術は、我々の常識から見ればただただ驚嘆すべきものである。
 たぶん強靭なフィジカルが生み出す卓越したボディバランスがあるからこそ可能なことかもしれない。
 それを含めてマンUのプレーはあらゆる面においてガンバの遥か上を行っている。
 悔しいかな体力は勿論、技術にも戦術にも、ガンバには彼らを上回るものが一つもなかった。
 だから同じことをやろうとすればするほど、相手との差がより明白になってしまう。
 それでも3点取れるところがサッカーの魅力でもあるのだが、だからと言って劣る部分を戦術で補おうと考えているようでは、いつまでたっても日本は世界に追いつけない。
 戦術では補え切れないほどの技術の差が、そこにはあることを素直に認めなければダメだ。
 さらに言えばマンUには個人で突破できる可能性もある。ガンバの選手にその期待を抱かせるものはない。これも世界との差がなかなか埋まらない大きな原因である。
 難しい話はこれくらいにして、正直この試合は面白かった。
 ガンバの1点目は目を離していたのでよく見てないが、山崎のシュートは冷静にコースを狙ったもので素晴らしい。
 それに比べて播戸のシュートは相変わらず雑でダメだ。前半の決定的なチャンスで冷静にコースを狙うかふわりと浮かすかできれば一皮剥けるのだが、一向にその気配はなく限界を見せている。
 2点目のPKでは、ファンデルサールが蹴るまで動かない選択をしたことをよく見て、冷静にサイドへ蹴り込んだ遠藤らしいPKであった。
 さすがである。
 欲を言えばFKでも決めて欲しかったけど。
 3点目の橋本の豪快なシュートが決まった時は思わず大拍手しました。
 気持ち良かったなあ。橋本にとっても夢のようなゴールであったろう。あっぱれアッパレ。
 しかしなんでこのシュートだけリプレイしないのだ。頭に来るなあ。
 二川のプレーも見たかった。3位決定戦に期待しましょう。
 ま、これで今年も欧州と南米王者が順当に勝ち上がり、プラッター氏もひと安心だろう。
 それより、W杯の南アフリカ開催にをダメ押ししながら、裏で日本での代替開催の相談なんて話は漏れてこないもんかな。
 不況の嵐が吹き荒れる昨今、暗い世相を明るくする好材料になるのではないかしらん。

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